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高知市郊外で確実に温まる強塩泉——土佐望月温泉(高知県高知市)

·1316 文字·3 分

旅先でも必ず一度は温泉、もしくは銭湯に立ち寄る。それが自分の中で半ば習慣のようになっている。高知県高知市を訪れた際も例外ではなく、市内観光を終えたあとに温泉を探した結果、行き着いたのが土佐望月温泉 姫若子の湯だった。

高知市内にはいわゆる温泉街は存在せず、観光客向けに分かりやすい温泉も多くはない。調べてみると、市内にある日帰り温泉施設は実質ここ一択だったように記憶している。ひろめ市場などを巡ったあと、旅の疲れを流す場所として訪問することにした。

ナトリウム-塩化物強塩温泉、主張しすぎないが確かな湯
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後から調べて分かったことだが、姫若子の湯の泉質はナトリウム-塩化物強塩温泉である。訪問時には泉質を強く意識することはなかったものの、入浴後にしっかりと身体が温まり、汗が引きにくかった点を思い返すと、この泉質らしい特徴は確かに感じられていた。

公式サイトなどでも泉質を前面に押し出してはいないため、成分的な個性を期待して訪れる人は少ないだろう。しかし、地元の人が日常的に利用する温泉として考えれば、強塩泉らしい保温効果を備えた、実用性の高い湯である。旅の途中で溜まった疲れを癒す目的であれば、不満を感じることはなかった。

広々とした露天風呂と充実した浴槽構成
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施設全体は広く、モダンで清潔感がある。特に印象に残っているのは露天風呂で、かなり広い敷地の中に複数の浴槽が配置されていた。

壺湯、薬湯、人工炭酸泉など、いわゆるスーパー銭湯でおなじみの設備は一通り揃っており、「今日はどれに入ろうか」と選ぶ楽しさがある。温泉成分の個性で勝負する施設ではないが、その分、誰でも無難に使える構成になっていると感じた。

地元常連中心、観光客はほとんど見かけない
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利用客の多くは地元の常連と思われる人たちで、観光客らしき姿はほとんど見かけなかった。高知市を訪れる観光客の中で、わざわざ姫若子の湯まで足を運ぶ人は、おそらくかなり少数派だろう。

市街地からやや離れていることもあり、観光動線に自然に組み込める立地ではない。そのため、温泉そのものに強いこだわりがない観光客にとっては、そもそも選択肢に上がりにくい施設だと思われる。

アクセスは難あり、それでも歩いて行った理由
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最寄駅からは距離があり、公共交通機関で気軽に訪れる場所ではない。基本的には自家用車、もしくはレンタカーでの訪問が前提となるだろう。

私の場合、「旅先では必ず温泉か銭湯に入る」という信条のもと、徒歩で訪問した。結果として、最寄り駅からは一時間近く歩いた記憶がある。正直、万人におすすめできる行き方ではないが、それでも旅の締めに湯に浸かれたことで、満足感は十分に得られた。

観光温泉ではないが、役割ははっきりしている
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土佐望月温泉 姫若子の湯は、温泉成分の個性や観光的な魅力を求めて訪れる場所ではない。向いているのは、地元の常連客、自家用車やレンタカーで近くを通りかかった人、そして長時間歩いてでも旅先で温泉や銭湯に入ることを信条としている人だ。

派手さはないが、「高知市内で確実に汗を流せる場所」としての役割はしっかり果たしている。旅の疲れをリセットするための実用的な一湯として、記憶に残る温泉であった。

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