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身体の芯まで温まる日本海の極上湯——あつみ温泉(山形県鶴岡市)

身体の芯まで温まる日本海の極上湯——あつみ温泉(山形県鶴岡市)

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山形県鶴岡市にあるあつみ温泉温海温泉)の『かしわや旅館』を日帰り温泉利用した。あつみ温泉は、別の目的地へ向かう途中の寄り道だったが、そこで出会った温泉は、日帰りで訪問したことを悔やむ名湯だった。

なお、同じ山形県の銀山温泉(ぎんざんおんせん)や小野川温泉(おのがわおんせん)にも訪問している。訪問記事はこちらから。

施設情報
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項目 内容
施設名 かしわや旅館
所在地 山形県鶴岡市湯温海甲191
料金(日帰り入浴) 600円
泉質 ナトリウム・カルシウム-塩化物硫酸塩温泉
浴槽 内湯
営業時間(日帰り入浴) 10:00~15:00
公式サイト http://atsumi-kashiwaya.jp/

浴場と温泉の特徴
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かしわや旅館

かしわや旅館の泉質は、塩化物・硫酸塩泉である。もともと私は、身体がよく温まる塩化物泉を好んで巡っているが、ここあつみ温泉のお湯は、私の予想を遥かに上回るものだった。

湯船に身を沈めた瞬間、柔らかな肌触りとは裏腹に、熱が驚くほどの速さで身体の深部へと浸透していく。単に温度が高いだけではない、塩化物・硫酸塩泉の成分が濃密に溶け込んだ湯が、血管の一つひとつを拡張させていくような感覚だ。上がった後も汗が引かず、内側からエネルギーが湧き出してくるような力強さを感じた。

また、入浴料は600円と安い上に、現金以外にクレジットカードやPayPayでの支払いが出来るのもありがたい。私はちょうど、旅行の過程であつみ温泉に寄ったため、現金の手持ちが少なかったので、かしわや旅館ではカード払いが出来て助かった覚えがある。現金の支払いが浮いた分、かしわや旅館真向かいにある『萬来屋酒店』で土産に酒を買った。

館内施設
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浴場の案内看板

入口で日帰り入浴の手続きを済ませ、脱衣所に向かうと、手描きの看板があった。こういう看板がなんとも家族経営の温泉宿の風情を形作っている。

温泉の素

また、館内では、かしわや旅館オリジナルの温泉の素が売られていた。温泉地そのものの温泉の素が売られているのはよく見掛けるが、旅館オリジナルの温泉の素というのはあまり見掛けない。それだけ、この旅館が温泉に拘っている証だろう。

周辺施設
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あつみ温泉の特筆すべき点は、飲泉所が設けられており、温泉を身体の内側から取り入れることが出来ることだ。温泉を飲むという行為は、消毒剤などが一切入っていない、新鮮な源泉が絶え間なく注がれていることの何よりの証明である。

飲泉所

飲泉ができるほど鮮度と質に自信がある温泉は、全国を探しても中々ない。コップ一杯の湯を口に含むと、その微かな塩味と独特の風味に、地球のエネルギーを直接分けてもらっているような高揚感がある。外から浸かり、内から飲む。この全身で源泉を享受する体験こそ、あつみ温泉が守り続けてきた本物の文化なのだろう。

アクセスの注意点
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これほど素晴らしい名湯でありながら、唯一にして最大の難点は、関東からのアクセスの悪さにある。東北の温泉地には、新幹線駅からバス一本で行けるような、意外にもアクセスが良い場所も多い。しかし、あつみ温泉は新幹線で直接行けるような場所ではない。このアクセスの困難さこそが、惜しむらくはこの地のハードルを上げている。

お湯の良さもさることながら、旅館の方の気さくで親切な対応が、さらに宿泊したかったという思いを強くさせた。日本海までわずか2 kmほどという立地から、料理を調べれば目を見張るような海鮮が並ぶ。極上の湯、温かなもてなし、そして美食の予感。それらが揃っていながら、今回は宿の予約が取れず、日帰りで去らねばならないことが心底惜しまれた。

まとめ
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実はこの日の夜、あつみ温泉で宿を確保できなかった私は、秋田県大館市にある雪沢温泉(ゆきさわおんせん)の温泉宿に泊まることになるが、接客面であまり良い思いをしなかった。その不満が募るほどに、あつみ温泉で触れた一瞬の心地よさ、人の温かさが、いっそう輝きを増して思い出される。

身体が温まりすぎるほどの、力強い塩化物泉。次にこの地を訪れるときは、何ヶ月も前から準備をし、あの熱い湯と海の幸、そして人々の温かさにどっぷりと浸かりたい。あつみ温泉は、日帰りという一瞬の接触であっても、その後の旅程すべてを塗り替えてしまうほどのポテンシャルを秘めた場所だった。

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