奈良県十津川村にある湯泉地温泉(とうせんじおんせん)の温泉宿『温泉民宿 かたやま』に宿泊した。
温泉民宿かたやまは、源泉掛け流しの単純硫黄泉を貸し切り感覚で楽しめる、家族経営の温泉民宿である。本記事では、温泉や浴場の雰囲気、食事の内容、実際に宿泊して感じた魅力について紹介する。
湯泉地温泉全体の散策記事については、以下記事を参照のこと。
施設情報 #
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 施設名 | 温泉民宿 かたやま |
| 所在地 | 奈良県吉野郡十津川村小原567 |
| 料金 | 1泊2食付8,850円~(日帰り不可) |
| 泉質 | 単純硫黄泉 |
| 浴槽 | 内湯 |
| 公式サイト | http://yunoyado.jp/ |
浴場と温泉の特徴 #

温泉民宿 かたやまは、土日でも一人で宿泊できる、昔ながらの家族経営の温泉民宿である。
館内は決して豪華ではないが、温泉の質は非常に高い。湯船は決して広くないものの、その分ゆったりと落ち着いて入浴でき、滞在中は貸し切り状態で利用できた。静かな空間で、時間を忘れて温泉を楽しめる宿である。
泉質は、湯泉地温泉らしい単純硫黄泉である。源泉掛け流しで、加温・加水・消毒を行わない生の源泉をそのまま楽しめる。無色透明の湯からは硫黄の香りが漂い、柔らかな湯ざわりで、つい長湯したくなる心地よさだった。
浴室には十津川村産の木材がふんだんに使われており、塗装を施さない自然な仕上げとなっている。木の温もりと重厚感が感じられ、温泉の雰囲気をより一層引き立てていた。
こうした家族経営の温泉宿には、大型旅館にはない魅力があると感じる。設備の新しさや利便性では及ばないかもしれないが、その土地ならではの温泉を静かに味わえ、宿の方との距離感もちょうど良い。湯船も一組ごとの利用を前提とした造りになっていることが多く、貸し切りでゆっくり入浴できる宿が少なくない。本物の温泉地を訪れるなら、こうした民宿に泊まる価値は十分あるだろう。
食事 #

夕食は、天ぷらの盛り合わせ、川魚の甘露煮、里芋や厚揚げなどの煮物、漬物、佃煮など、素朴ながら品数豊富な和食だった。派手さはないものの、一品一品が丁寧に作られており、ご飯がよく進む献立である。

朝食も和食中心で、卵焼き、小魚、きんぴら風の炒め物、味付け海苔、漬物、赤だし味噌汁などが並ぶ。旅館らしい朝食で、一日の始まりにちょうど良い内容だった。
まとめ #
温泉民宿かたやまは、豪華な設備や娯楽施設を備えた宿ではない。しかし、源泉掛け流しの上質な硫黄泉を静かな環境でゆっくり味わえることが最大の魅力である。
湯泉地温泉らしい良質な湯を満喫したい人や、温泉地ならではの素朴な宿泊体験を楽しみたい人には、ぜひおすすめしたい温泉施設である。