奈良県十津川村にある湯泉地温泉(とうせんじおんせん)の『公衆浴場 泉湯』を訪問した。
湯泉地温泉は、十津川温泉郷を構成する3つの温泉地の一つである。十津川温泉郷は全国でも珍しい源泉かけ流し宣言を行っており、すべての温泉施設で源泉掛け流しを実施している。泉湯でも、加温や循環に頼らない新鮮な湯を楽しめる。
湯泉地温泉全体の散策記事については、以下記事を参照のこと。
施設情報 #
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 施設名 | 湯泉地温泉 公衆浴場 泉湯 |
| 所在地 | 奈良県吉野郡十津川村武蔵23 |
| 料金 | 600円 |
| 泉質 | 単純硫黄泉 |
| 浴槽 | 内湯1、露天風呂1 |
| 営業時間 | 10:00~20:00 |
| 公式サイト | http://totsukawa.info/joho/totsukawa_onsen_gou/index.html |
浴場と温泉の特徴 #

泉湯は、十津川村の住民に親しまれている共同浴場である。施設自体はこぢんまりとしているが、その分落ち着いた雰囲気があり、観光地の大型日帰り温泉にはない素朴さが魅力である。料金も村外利用者で600円と安価であり、気軽に立ち寄れる共同浴場となっている。
泉湯の泉質はアルカリ性単純硫黄泉で、色は無色透明である。温泉からは硫黄の香りがしっかりと感じられ、温泉らしさを十分に味わえる。pHは8.9とアルカリ性が強めで、源泉温度は約50℃と高いため加温は行われていない。また、消毒も実施されておらず、十津川温泉郷らしい新鮮な源泉掛け流しの湯を楽しめる。
内湯は適温で長湯しやすく、温泉成分が肌を包み込むような心地よい浴感が印象的だった。一方の露天風呂は、目の前を流れる川と山々を眺めながら入浴できる開放的な造りとなっている。ただし湯温はかなり高めで、熱い湯が苦手な人は最初に少し慣らしてから入るのがおすすめである。
混雑状況については、私は何度か訪問しているが、利用者は私を含め常に2~3人程度であり、さほど混雑はしていない。地元の常連客と観光客が半々ほどという印象で、終始静かな雰囲気の中で入浴を楽しめる。
建物と設備 #
建物は木造で、共同浴場というより山間部のロッジを思わせる外観である。コンクリート造りの素朴な共同浴場とは異なる温かみがあり、十津川村の自然にもよく溶け込んでいる。
館内には湯上がり用の自動販売機が設置されていないため、飲み物は事前に用意するか、隣の『和田商店』前にある自動販売機を利用するとよい。私も入浴後はそこで飲み物を購入した。
アクセス・駐車場 #
泉湯は国道168号の脇道沿いにあり、『道の駅 十津川郷』から車で1~2分ほどの場所にある。道の駅方面から向かう場合は、そのまま泉湯を通り過ぎ、小原郵便局を少し過ぎた先に第2駐車場が設けられている。
駐車場は泉湯脇と第2駐車場の2か所に用意されている。泉湯脇の駐車場は軽自動車専用で狭く、また1台分しか無いため空いていないことが多い。そのため、車で訪れるなら比較的停めやすい第2駐車場の利用がおすすめである。ただし、奥行きがあまりなく道路に面しているため、車体の長い車では前方が道路側へ少しはみ出しやすい点には注意したい。
まとめ #
泉湯は、派手な設備はないものの、源泉掛け流しの硫黄泉を静かな環境で楽しめる共同浴場である。十津川温泉郷らしい素朴な雰囲気の中で、良質な温泉をゆっくり味わいたい人には特におすすめしたい。また、道の駅 十津川郷からも近く、十津川観光の途中に立ち寄りやすい点も魅力の一つである。