三重県鈴鹿市にある日帰り温泉施設『鈴鹿さつき温泉』を訪問した。『鈴鹿さつき温泉』は、田園地帯の中に建つコンパクトな温泉施設で、内湯と露天風呂を中心としたシンプルな浴場構成が特徴である。入浴料は650円と比較的安価で、地元の高齢者を中心とした落ち着いた雰囲気の施設である。 実際に訪問して感じた温泉の様子や館内の雰囲気を紹介する。
なお、同じ三重県鈴鹿市にある『天名乃湯』(あまなのゆ)も訪問しており、訪問記事はこちらから。
施設情報 #
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 施設名 | 鈴鹿さつき温泉 |
| 所在地 | 三重県鈴鹿市津賀町850-2 |
| 料金 | 650円 |
| 泉質 | 弱アルカリ性単純泉 |
| 浴槽 | 内湯1つ、露天風呂1つ、水風呂1つ、サウナ1つ |
| 営業時間 | 10:00~21:00 |
| 公式サイト | https://ja-suzuka.or.jp/living/suzuka-satsuki-onsen/ |
浴場と温泉の特徴 #

浴場の構成は非常にシンプルで、内湯1つ、露天風呂1つ、水風呂1つ、サウナ1つというコンパクトなもの。大型のスーパー銭湯のような多彩な浴槽や設備はない。また、サウナは浴室内では無く、脱衣所側に設置されている珍しい構成だった。サウナと浴槽を行き来するには脱衣所を通る必要があり、やや使いづらい印象を受けた。

『鈴鹿さつき温泉』の泉質は弱アルカリ性単純泉で、色はわずかに濁りのある茶色である。匂いなどの強い個性は感じないものの、肌触りは柔らかい。温泉の利用形態は、循環あり・加水あり・加温あり・消毒あり・入浴剤なし、である。消毒は行われているが、塩素臭はほとんど感じられなかった。
訪問したのは昼の12時頃だったが、客層はほぼ地元の高齢者のみ。子どもや若者の姿はほとんど見かけず、館内は全体として落ち着いた雰囲気だった。利用者同士の大きな会話もほとんどなく、静かな入浴を楽しみたい人には心地よい環境である。
この温泉で印象に残ったのは、むしろその静けさだ。施設は田んぼの真ん中に建つ立地のため、周囲は非常に静か。露天風呂に浸かって目を閉じると、聞こえてくるのは湯の流れる音だけで、まるで山奥の一軒宿の露天風呂に入っているかのような感覚になる。
館内施設 #

玄関入口には鈴鹿さつき温泉の源泉が展示されていた。ただ、この源泉がどういう用途なのかは少し分かりづらい。形としては飲泉所のようにも見えるが、飲泉可能の表示はなく、手湯として触れるためのものなのか、単なる展示なのかもはっきりしない。
この手の施設では飲泉不可の場合にその旨が表示されていることが多いが、特に案内がないため、少し中途半端な印象を受けた。
館内設備は全体的に簡素で、湯上がりの飲み物は通常の自動販売機とアイスの自販機のみ。瓶入り牛乳などはいわゆる温泉施設らしい定番は置かれていない。

自動販売機には鈴鹿茶という地元のお茶が売られていた。せっかくなので一本購入してみた。味は特別な特徴があるわけではないが、すっきりとした飲みやすいお茶だった。よく冷えた鈴鹿茶は、湯上がりで火照った身体に心地よかった。
まとめ #
『鈴鹿さつき温泉』は、田園風気中にぽつりと建つ、どこか素朴な日帰り温泉であった。浴場は内湯と露天風呂を中心としたシンプルな構成で、設備の充実したスーパー銭湯のような派手さはない。しかしその分、館内は終始落ち着いた雰囲気で、静かに湯に浸かる時間を楽しめる。
特に印象に残ったのは露天風呂の静けさである。周囲が田園地帯のため外の音はほとんどなく、耳に入るのは湯の流れる音くらい。目を閉じていると、まるで山奥の一軒宿の露天風呂に入っているかのような感覚になる。
650円という手頃な価格も含め、地元の人が日常的に通う温泉という雰囲気がよく伝わってくる施設だった。静かな環境でゆっくり湯に浸かりたいときには、こうした素朴な温泉も悪くない。