和歌山県田辺市にある龍神温泉(りゅうじんおんせん)を訪問した。紀伊半島の山あいにひっそりと佇む龍神温泉は、日本三美人の湯に数えられる。トロトロの泉質と、静寂に包まれた温泉街の佇まいは、訪れた者の心と肌を同時に癒やしてくれる。本記事では、温泉宿『季楽里龍神』と日帰り温泉施設『龍神温泉元湯』や、食事処とアクセス方法について紹介する。
格式高い温泉宿『季楽里龍神』 #
龍神温泉の最大の特徴は、その泉質にある。ナトリウム炭酸水素塩泉に分類されるその湯は、浸かった瞬間、肌を優しく包み込むようなとろみが感じられ、日本三美人の湯と称されるのも納得の質感である。

私が泊まったのは『季楽里龍神』(きらりりゅうじん)という温泉宿である。
この温泉宿は素晴らしく、1度目の宿泊でその魅力に惹かれ、同じ宿に1年で2度目も宿泊した。宿の格式も高く、風格のある和の空間が旅情を誘う。もちろん、露天風呂からは清流と山々の景色が望め、非日常のひとときを演出してくれる。『季楽里龍神』の訪問記事はこちらから。
季楽里龍神ではペット可のプランもあるため、ペットがいる方にもお勧めである。
日帰り温泉『龍神温泉元湯』 #

龍神温泉の中心部に位置する日帰り温泉施設『龍神温泉元湯』は、龍神温泉の湯元として知られる代表的な共同浴場である。川沿いに設けられた露天風呂では、清流の音を聞きながらゆったりと湯浴みを楽しめる。
泉質はナトリウム炭酸水素塩泉で、源泉掛け流しである。龍神温泉らしい、とろみのあるやわらかな湯を日帰りで気軽に体験できるのが魅力だ。宿泊者だけでなく、日帰りでも龍神温泉の本質を味わえる施設として、多くの人に利用されている。
以下に日帰り利用した際の詳細レポートを記載しているので、参考にして欲しい。
また、龍神温泉元湯では素泊まりでの宿泊も可能で、1人1泊5,000円と手頃な価格で龍神温泉の湯を楽しめる。冬季(12月~2月)は休業期間があるため注意が必要だが、営業期間中であれば宿泊・日帰りのいずれでも利用しやすい施設である。
龍神温泉周辺の食事処事情 #
龍神温泉周辺は飲食店が少ないため、宿泊の場合は食事付きプランを選ぶか、事前に食料を確保しておくのが望ましい。日帰りの場合はランチ営業の店を利用するのが現実的である。私はランチ営業をしている、『ほったて小屋』と『もんぺとくわ』を訪問した。
田舎料理の『ほったて小屋』 #

初めに紹介するのが、龍神温泉元湯近くにある『ほったて小屋』である。その名の通り、ほったて小屋のような外観で、中に入るとおばあちゃんが温かく出迎えてくれる。山菜を使った料理や郷土料理のめはり寿司などが食べられる。

私はせっかくなので、店名の付いたほったて小屋定食を頂いた。なお、営業時間は12:00~16:00のため、基本的にはランチ営業+αであり、龍神温泉に素泊まりで泊まる場合、夕食としての利用は出来ない。
自然派カフェの『もんぺとくわ』 #

龍神温泉元湯周辺からは離れるが、同じ田辺市龍神村内に『もんぺとくわ』という自然派カフェが存在する。ここもランチ目当てならお勧めである。

私は十品目のおふくろ定食を頂いた。その名の通り、野菜中心の十品目(ご飯・味噌汁含む)が食せる。さすが、自然派カフェと名乗るだけあって健康的なメニューである。この中でも、龍神村名物の龍神しいたけの天ぷらが特に美味しかった。サクサクとした衣をかじると、しいたけから汁が溢れて、肉汁のような旨さであった。
なお、こちらの店も夜は営業していない。

また、『もんぺとくわ』の店内には、温泉むすめのキャラクターである、龍神晴(りゅうじん せい)のパネルが飾られており、缶バッジが売られていた。
アクセス:秘境ゆえの注意点 #
龍神温泉は紀伊半島の山深くに位置する秘境である。そのため、アクセスには事前の準備が欠かせない。
- 車によるアクセス: 大阪方面からは高速道路利用が便利だが、降りた後は険しい山道が続く。特に冬場のスタッドレスタイヤは必須である。
- 公共交通機関(電車・バス)によるアクセス: JR紀伊田辺駅から龍神バスが運行しているが、本数が限られるため計画的な利用が必要である。
詳しいルート選びや、実体験に基づく土砂崩れ・凍結対策、最新のバス時刻表については、以下の詳細記事にまとめている。参考にして頂きたい。
龍神温泉をすすめたい人 #
龍神温泉は、
- 騒がしい温泉街が苦手な人
- 泉質にこだわる人
- 美肌を求める人
- ドライブ好きの関西在住者
- 人混みを避けたい旅人
すべてにおすすめできる温泉地だ。派手な観光要素はないかもしれないが、その分だけ温泉そのものの質と自然との調和が際立っている。
なお、同じ和歌山県にある川湯温泉(かわゆおんせん)や鶴の湯温泉(つるのゆおんせん)にも訪問しており、訪問記事はこちらから。