和歌山県那智勝浦町にある南紀勝浦温泉の日帰り温泉施設『ゆりの山温泉』を訪問した。
営業開始前から駐車場に車が停まり、朝一から多くの入浴客が訪れる人気の温泉だ。無色透明のアルカリ性単純硫黄温泉で、飲泉も可能。内湯のみのシンプルな施設だが、源泉の特徴をしっかりと感じられる湯が魅力となっている。今回は、実際の浴場の様子や温泉の特徴、館内設備などを紹介する。
施設情報 #
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 施設名 | 南紀勝浦温泉 ゆりの山温泉 |
| 所在地 | 和歌山県東牟婁郡那智勝浦町二河8 |
| 料金 | 400円 |
| 泉質 | アルカリ性単純硫黄温泉 |
| 浴槽 | 内湯1つ |
| 営業時間 | 9:00~22:00 |
| 公式サイト | https://www.town.nachikatsuura.wakayama.jp/info/47 |
浴場と温泉の特徴 #

営業時間は9時からだが、8時30分に到着すると、すでに駐車場には先客の車が1台停まっていた。そのまま営業開始を待ち、9時になると入館。結果的に一番風呂を楽しむことができた。
しかも、営業開始直前になると次々と車が到着した。営業開始からわずか10分ほどで浴室には8人ほどが集まり、朝一からなかなかの賑わいを見せていた。地元で人気の温泉なのだろう。
浴室には内湯が1つ。温泉は飲泉可能で、浴室にはほんのりと硫黄の香りが漂っている。湯は無色透明で、見た目だけならそれほど特徴が強いようには感じない。しかし、実際に浸かってみると印象はなかなか良い。
湯温はややぬるめで、個人的にはもう少し熱くてもいいと感じた。ただ、湯上がり後にはしっかりと体が温まり、見た目や入浴中の印象以上に力のある湯だと感じた。
そして、この温泉で特に印象に残ったのが湯口だ。湯口からは源泉がゴボゴボと音を立てながら注がれており、静かに湯が流れ込む一般的な温泉とは違った迫力がある。源泉が生きたまま湯船に注がれているような雰囲気で、大地の力をそのまま感じられるような湯口だった。

温泉分析表によると、泉質はアルカリ性単純硫黄温泉である。源泉温度は37.9℃、湧出量は毎分120リットル。pHは9.7とかなり高い数値を示している。
無色透明で比較的おとなしい見た目とは裏腹に、硫黄の香りや高いpH、そして湯口から勢いよく湧き出す源泉など、温泉らしい個性をしっかりと感じられる温泉であった。
館内・周辺施設 #

館内には薪ストーブが設置されていた。
瓶入り牛乳などの温泉施設らしい飲み物は見当たらず、飲料類は一般的な自動販売機で販売されている。
館内は比較的新しく、改装されているようで清潔感がある。昔ながらの温泉施設というよりも、手入れの行き届いた落ち着いた雰囲気だ。

建物には温泉スタンドも併設されている。どうやら源泉をそのまま持ち帰ることができるようで、約25リットルを100円ほどで販売していた。
まとめ #
ゆりの山温泉は、朝一から次々と客が訪れる人気ぶりも印象的だった。無色透明で見た目は地味ながら、ほんのりとした硫黄臭があり、ぬるめの湯に浸かると心地よく、湯上がり後にはしっかりと体が温まった。何より、湯口からゴボゴボと音を立てて源泉が注がれる様子が印象的で、大地の力を感じられる一湯だった。
浴槽は内湯が1つだけで、サウナや露天風呂などの設備もない。そのため、温泉施設でゆっくり過ごしたい人よりも、源泉そのものを楽しみたい温泉好きにおすすめしたい。飲泉もでき、温泉スタンドも併設されているなど、湯そのものを重視する人なら満足度の高い温泉だと思う。