都内で出会う本格的なうぐいす色の源泉と見事な庭園 #
都内でも屈指の知名度を誇る日帰り温泉施設『前野原温泉 さやの湯処』を訪問した。移動は公共交通機関を利用し、電車とバスを乗り継いでの到着となった。
施設内に足を踏み入れて驚かされたのは、東京都内にありながら露天風呂から眺めることのできる見事な庭園の存在である。また、最大の特徴である「うぐいす色」の温泉は私にとって初めての体験であり、このような有色の本格的な温泉を都内で楽しめるのは非常に喜ばしいことである。温泉へのこだわりも徹底しており、源泉風呂では「天然温泉、源泉かけ流し、加水なし、薬剤なし」という、一切の手が加わっていないありのままの湯を提供している。この質の高さこそが、多くの人々を惹きつける理由なのだろう。
本来の収容人数を大幅に上回る限界を超えた混雑 #
しかし、当日は休日であったことも災いし、館内の混雑状況はもはや「混んでいる」という言葉では形容しきれないほどの限界を超えた状態であった。
浴場内では、湯船に浸かっている人数よりも、その周囲で空きを待っている人数の方が圧倒的に多いという異常事態が発生していた。私自身もその一人として待機せざるを得なかったが、体感的には本来のキャパシティの3倍近い人が押し寄せているような感覚であった。具体的には、3人で満員になるような小規模な湯船の周りに、常に6人ほどが虎視眈々と空きを待っているような状況である。せっかくの素晴らしい源泉を前にしながら、落ち着いて浸かることが叶わないこの過密ぶりには、強い違和感を覚えた。
強気な価格設定と人数制限への提言 #
都内立地ということもあり、入館料などの価格設定はかなり強気に感じられた。それだけの対価を支払っているにもかかわらず、湯船に入るための行列に並ばなければならない現状は、快適な入浴体験とは程遠いものである。
これほどの異常な混雑を放置している状況を目の当たりにすると、もはや施設側で人数制限を実施すべき段階に来ているのではないかと考えざるを得ない。素晴らしい庭園とうぐいす色の極上の源泉という、他にはない強力な魅力がある施設だからこそ、現状の「休日に来るべきではない」と思わせるほどの過剰な混雑は、あまりにも惜しい難点であった。