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諏訪湖の景色と文化財の洋館風共同浴場を楽しむ——上諏訪温泉(長野県諏訪市)

上諏訪温泉は、長野県諏訪市にある諏訪湖畔の温泉地で、アクセスの良さと、旅の中継地としての便利さが魅力だ。私はこの温泉地を「目的地」というより、「通過点でありながら、しっかりと温泉気分を味わえる場所」として重宝している。

特に、自家用車で関西〜関東を往復する旅程では、中央自動車道を使うことが多く、その中間地点にあたる上諏訪エリアは、休憩や宿泊にちょうど良い距離感にある。しかも、ただの宿泊地ではなく、きちんと温泉に浸かって身体を癒やせるのがありがたい。

RAKO 華乃井ホテル──温泉と駐車場の両立がありがたい #

私が宿泊したのは「RAKO 華乃井ホテル」。上諏訪温泉にあるホテルの中では比較的大型で、施設全体がモダンで機能的な印象を受けた。館内には大小の浴場があり、泉質もよく、湯あたりしない柔らかな湯がじんわりと身体に染みてくる。

特にありがたかったのは、駐車場の広さと使いやすさ。街中の温泉旅館はどうしても駐車スペースが限られがちだが、ここは広々としていて、車でのアクセスにも最適だ。運転の疲れを温泉でほぐしつつ、翌日に向けて英気を養える、まさに旅の合間にぴったりの宿だった。

千人風呂で有名な片倉館──文化財級の温泉建築 #

宿泊とは別に、上諏訪温泉では『片倉館』での日帰り入浴も体験した。ここは昭和初期に建てられた洋館風の建築で、千人風呂と呼ばれる広大な浴槽が有名だ。浴槽の床には無数の玉砂利が敷き詰められ、足裏を刺激してくれる独特の構造。湯に浸かりながら、建物の重厚な雰囲気や天井の装飾などを眺めるだけでも、十分に価値がある。

まさに「温泉に入る」というより「歴史ある建物を体感する」ような、文化的な入浴体験だった。

観光地としてのバランスと使い勝手の良さ #

上諏訪温泉の魅力は、旅の途中にふらっと立ち寄っても、しっかりと満足できる温泉地であることだろう。駅前や湖畔周辺には観光客向けの飲食店や土産物店も揃っており、諏訪湖を望む景観も美しい。

また、近隣には諏訪大社や高島城といった観光スポットも点在しており、時間があれば観光も十分に楽しめる。ただ、私はあくまで中継地としての利用が多いため、あまり観光に時間を割けたことはない。とはいえ、通過するだけではもったいないと思わせる魅力がある。