三重県松坂市にある『香肌峡温泉 いいたかの湯』(かはだきょうおんせん)を訪問した。
道の駅に併設された日帰り温泉施設で、内湯や露天風呂、サウナに加え、個人用の蒸し風呂など設備は一通り揃っている。一方で、温泉は加水・加温・循環ろ過が施されており、際立った泉質ではないが、木材を活かした落ち着いた浴室や地元客で賑わう雰囲気も含めて、居心地は良い。
本記事では、浴場や泉質の特徴に加え、道の駅併設ならではの館内施設や周辺の食事事情についても紹介する。
なお、近隣の津市にある榊原温泉(さかきばらおんせん)も訪問しており、訪問記事はこちらから。
施設情報 #
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 施設名 | 香肌峡温泉 いいたかの湯 |
| 所在地 | 三重県松阪市飯高町宮前177 |
| 料金 | 870円 |
| 泉質 | ナトリウム―塩化物・炭酸水素塩冷鉱泉 |
| 浴槽 | 内湯複数、サウナ1、水風呂1、露天風呂、蒸し湯 |
| 営業時間 | 10:00~20:45 |
| 公式サイト | https://www.iitakaeki.com/facilities/category/spa/ |
浴場と温泉の特徴 #
浴場は、内湯が複数にサウナ1、水風呂1、露天風呂と一通りの設備が揃っている。その中でひときわ目を引くのが、個人用の蒸し風呂だ。もっとも、訪問時は人気で利用できなかった。こうした設備に人が集まる様子からも、地元にしっかり根付いていることが感じられる。

『香肌峡温泉 いいたかの湯』の泉質は、ナトリウム―塩化物・炭酸水素塩冷鉱泉である。源泉温度は17.7℃と低く、湧出量は約49L/min、pHは6.3の中性である。源泉名は施設名と同じ「香肌峡温泉 いいたかの湯」である。温泉分析表によると、源泉は淡黄褐色で金気臭を有するが、実際の浴槽では無色透明で匂いもほとんど感じられない。

温泉の利用形態は、加水有り・加温有り・循環ろ過有り・消毒有りである。道の駅併設の施設ということもあり、温泉としての個性や力強さを前面に感じるタイプではない。
浴室では、天井や柱に木材が使われており、落ち着いた空間が広がっている。人で賑わう中でも、ふと見上げると気持ちが和らぐ。こうした設えも、この温泉の魅力のひとつだろう。
客層に目を向けると、私が訪れたのは18時過ぎだが、館内は家族連れや大学生グループ、地元の高齢者などで賑わっていた。観光地の静けさとは異なり、生活に根ざした賑わいが感じられた。
館内・周辺施設 #
『香肌峡温泉 いいたかの湯』の大きな特徴は、道の駅に併設されている点だろう。温泉に加えて、お土産店や飲食施設が充実しており、立ち寄り先としての利便性は高い。
館内の食事処である『レストランいいたか』は、営業時間は11時~19時だが、14時~17時の間は麺類のみの限定メニューとなる。この時間帯は定食類が提供されないため、松阪牛を使った人気メニューを目当てに訪れる場合は、時間を調整したいところだ。
私は入浴前の17時頃に道の駅を訪れたため、ちょうど限定メニューの時間帯にあたっていた。そのため、道の駅の向かいにある『麺屋 はな華』へ足を運ぶことにした。私のように道の駅から流れてきた客も多いのか、店内は多くの客で賑わっており、その人気ぶりがうかがえた。

食したのは、サラダ付きのチャーシュー麺大盛とめんたいこ丼のセットである。コクのあるスープに、食べ応えのあるチャーシューがよく合い、温泉帰りの空腹を満たすには十分な一杯だった。
まとめ #
道の駅に併設された気軽な日帰り温泉で、設備は一通り揃っている一方、温泉自体は際立った個性を感じるタイプではない。それでも、木材を活かした落ち着いた浴室や、地元客で賑わう館内の雰囲気も相まって、肩の力を抜いて過ごせる居心地の良さが印象に残った。
観光地らしい特別感や泉質の強さを求める人にはやや物足りないかもしれないが、ドライブの途中に立ち寄りたい人や、日常の延長でゆっくりと湯に浸かりたい人にはちょうどよい温泉だろう。