三重県四日市市にある日帰り温泉施設『天然温泉ジャブ』を訪れた。浴場は内湯と露天風呂に分かれており、電気風呂やサウナなど地域の温浴施設として一通りの設備がそろう。露天エリアには滑り台付きの温水プールも設けられており、子ども連れでも楽しめるのが特徴だ。
館内には食事処があり、比較的手頃な価格のメニューが揃う、昔ながらの食堂のような雰囲気である。全体として、地域の人が日常的に利用する温泉施設といった印象である。以下、実際に訪れて感じた施設の様子を紹介する。
なお、同じ三重県四日市市にある『四日市温泉 おふろcafé 湯守座』、『然温泉かけ流し ゆうゆう会館』も訪問しており、訪問記事はこちらから。
施設情報 #
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 施設名 | 天然温泉ジャブ |
| 所在地 | 三重県四日市市波木町1077-73 |
| 料金 | 750円 |
| 泉質 | 弱アルカリ性単純泉 |
| 営業時間 | 日~木:9:30~23:00、金土:9:30~24:00 |
| 公式サイト | https://jab53.com/ |
浴場と温泉の特徴 #

『天然温泉ジャブ』では、内湯には電気風呂、高温風呂、ぬる湯風呂、水風呂、サウナがあり、露天風呂や打たせ湯もあり、入浴施設としての設備は一通り揃っていた。規模としては特別大きいわけではないが、地域の温浴施設としては十分な構成だろう。また、料金は750円と手ごろな価格であった。
温泉自体は匂いなどの特徴は特に感じられず、クセのない湯である。湯質を求めて訪れる温泉マニア向けというより、家族で気軽に入浴を楽しむタイプの温泉施設といえるだろう。

温泉分析表によると、源泉名は「波木温泉」というらしい。源泉温度は53℃で地下1,200メートルから汲み上げているという。泉質はアルカリ性単純泉で、色は無色透明である。湧出量も多く、日量1,080トン(毎分750リットル)とされている。
この施設で特に特徴的なのが、露天エリアに設けられた温水プールだ。ぬるめの温度で、滑り台まで付いた完全に子ども向けの設備になっている。水しぶきが上がるため注意書きがあり、「温水プールは子ども優先」との注意書きもあった。
実際に訪れたときも子どもたちが何人かプールで遊んでおり、滑り台から勢いよく飛び込んでは大きな水しぶきを上げていた。水しぶきが周囲の大人の客にかかる場面もあったが、周囲の客もニコニコと見守っており、全体として和やかな雰囲気だった。こうした様子からも、家族連れが気兼ねなく利用できる施設であることがよく分かる。
館内施設 #

館内には食事処があり、休憩所と一体になった昔ながらの造りになっている。どこか昭和の雰囲気が残る食堂で、店内にはお年寄りの数人連れの客が目立っていた。

食事の値段も比較的安く、唐揚げ定食850円、しょうゆラーメン650円など、感覚としては平成後期くらいの価格帯である。最近のスーパー銭湯の食事処は1,000円を超えるメニューも珍しくないため、それと比べるとかなり良心的に感じられる。店内に地元のお年寄りの数人連れが多いのも、こうした手頃な価格のためかもしれない。

館内では炙りビンチョウマグロがやたらとお勧めされており、あちこちにポスターが貼られていた。気になって注文してみたが、600円と手頃な価格だった。
このほか、だし巻き卵や串揚げなどの一品料理も豊富で、ビールに合いそうなメニューが多い。車で来ているため今回は我慢したが、近くでは地元客らしい団体がビールと料理を楽しんでおり、少しうらやましく感じた。

脱衣所内の自動販売機には、明治のペットボトル入りコーヒー牛乳が売られていた。後ほど帰り際に、カウンター前には三重県ではおなじみの瓶入り牛乳、大内山酪農の瓶入り牛乳が売られていることに気が付き、せっかくならばそちらを飲めばよかったと悔やんだ。
まとめ #
『天然温泉ジャブ』は、温泉そのものに強い個性を感じるタイプではないが、設備は一通りそろっており、気軽に入浴を楽しめる地域の温泉施設といった印象だった。露天エリアの温水プールでは子どもたちが元気に遊んでおり、館内の食事処では地元客がゆったりと食事を楽しむなど、全体として地域の日常に溶け込んだ雰囲気がある。
派手さはないものの、家族連れでも利用しやすく、食事も手頃な価格で楽しめる。地元の人に長く親しまれている施設であることがよく分かる温泉だった。