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湯治文化が残る名湯の数数——花巻温泉郷(岩手県花巻市)

湯治文化が残る名湯の数数——花巻温泉郷(岩手県花巻市)

·1573 文字·4 分

岩手県花巻市の西部に広がる花巻温泉郷を訪問した。

豊かな自然環境と個性豊かな泉質、そして日本の古き良き湯治文化を色濃く残す奥座敷である。本記事では、代表的な名湯である鉛温泉大沢温泉の訪問記録をベースに、花巻温泉郷のディープな魅力と旅の組み立て方を紹介する。

日本一深い自噴泉『鉛温泉 藤三旅館』
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鉛温泉

鉛温泉『藤三旅館』には、温泉好きなら一度は訪れてみたい名物風呂の白猿の湯がある。アルカリ性単純泉の源泉が足元から直接湧き出す、日本一深い足元自噴泉として知られている。

浴槽の深さは約1.25 mあり、大人が入ると胸元あたりまで湯に浸かる深さである。そのため、浴槽の中では立ったまま入浴することになる。さらに、湯船の底にある岩盤から源泉が直接湧き出しているため、足元から湯が湧き上がってくる独特の感覚を味わえる。

白猿の湯を覆う建物も印象的である。天井は驚くほど高く、重厚な木造の梁が剥き出しになった吹き抜けからは、長い年月を重ねた湯治場ならではの風格が感じられる。深い浴槽に立って浸かり、足元から湧き出す源泉を感じながら入浴する体験は、鉛温泉ならではの魅力といえる。

訪問記事はこちらから。

湯治宿『大沢温泉』
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大沢温泉

花巻温泉郷の中でも、特に湯治場らしい雰囲気を色濃く残しているのが大沢温泉である。こちらも泉質はアルカリ性単純泉で、豊沢川沿いには名物の混浴露天風呂大沢の湯がある。

綺麗な旅館部『山水閣』もあるが、昔ながらの湯治文化を味わうなら『湯治屋』 (旧名称は自炊部)がおすすめである。部屋のすぐ外を人々が行き交う生活感のある館内や、売店で食材を買って自炊できる環境など、一般的な温泉旅館とは異なる生活としての温泉を体験できる。館内には食事処やはぎもあり、岩手の郷土料理であるひっつみ定食も味わえる。

訪問記事はこちらから。

わんこそば文化
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やぶ屋総本店

花巻の旅において、温泉と並んで外せないのが独自の食文化、特に蕎麦の歴史である。

  • 宮沢賢治が愛した名店『やぶ屋総本店』:
    • 花巻駅周辺に位置する『やぶ屋総本店』は、宮沢賢治も通いつめた名店である。
    • 賢治が愛した「天ぷらそばと三ツ矢サイダー」という独特の組み合わせや、岩手名物の「わんこそば」を求めて多くの文豪・ファンが訪れる。
    • 温泉へ向かう前後の道中で、文豪ゆかりの味覚を体験できるのも花巻ならではの魅力である。
わんこそば
てんぷらそば

アクセス
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新花巻駅

花巻温泉郷への道のり自体が、文化的・歴史的な見所に満ちている。

  1. 新花巻駅(大谷翔平選手の熱気)
    • 東北新幹線・秋田新幹線で新花巻駅へ向かう。地元・花巻東高等学校出身の大谷翔平選手の展示が、到着直後から旅の気分を高めてくれる。
  2. 花巻駅周辺(宮沢賢治と蕎麦の足跡)
    • 釜石線に乗り換えて花巻駅へ移動する。駅近くの「やぶ屋」でわんこそばや名代の蕎麦を味わうことができる。
  3. 路線バスでのアクセス
    • 花巻駅から岩手県交通の路線バスで鉛温泉、そして大沢温泉へと向かう。宿泊者専用の無料送迎バスもあり、車を持たない一人旅でも非常にスムーズにこのディープな世界へ辿り着くことができる。

まとめ
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花巻温泉郷を訪れるなら、鉛温泉と大沢温泉はぜひ合わせて訪れたい。鉛温泉では、日本一深い足元自噴泉・白猿の湯という他ではなかなか体験できない温泉に入ることができ、大沢温泉では豊沢川沿いの大沢の湯と、昔ながらの湯治場の雰囲気を楽しめる。

特に大沢温泉の自炊部は、一般的な旅館とは異なり、売店や食事処を利用しながら自分のペースで滞在できる。温泉そのものだけでなく、現在にも残る湯治場の雰囲気を体験できる点が魅力である。

花巻駅周辺では、宮沢賢治ゆかりのやぶ屋総本店で蕎麦やわんこそばも楽しめるため、温泉と合わせて訪れると花巻らしい旅行を組み立てやすい。

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